映画(ほか)覚書

映画ほか見たものについての覚書

アジア映画

『理大囲城』(2020/香港/香港ドキュメンタリー映画工作者)

炎と煙、放水と雨傘、発煙弾とガスマスク、火炎瓶と弓矢とゴム弾、「四面楚歌」や「十面埋伏」、バリケードとレーザーポインターとが、昼と夜の闇と光の中を目くるめく、目まぐるしく交錯し、その最中で走り抜け、駆け回り、突破を試みる学生達と、それを押…

メモ:『犯罪都市』『ブラッディ・ガン』『台北ストーリー』『ロビンフッドの冒険』『わたしは光をにぎっている』『AKIRA』『スケアリーストーリーズ 怖い本』

『犯罪都市』(2017/韓国/カン・ユンソン) 「犯罪都市」ソウル、その混沌としたローカルな地域性がどこまで現実に根差すものかは判らねど、活劇の舞台となるにはこんな国際化と地域性の鬩ぎ合う社会的背景は欠くべからざるものなのかも知れず。1stショッ…

『ペパーミント・キャンディー』(1999/韓国、日本/130分)イ・チャンドン

それは青年が見た末期の夢。 1979年から1999年までの20年間の、ある韓国人の一男性の半生を遡る物語。時間を「遡る」、その逆行のイメージを、この映画は一見あまりにも素朴な、前進する列車の最終車両から撮影された、過ぎ去っていく後景の線路の映像の、そ…